2014年11月15日土曜日

商の語義(1)


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 《考古学&古代史の諸問題》 
 《参考:年表・資料》

 《課題》日本文明は中国文化の分派にあらず
     ―神のいる国の情義と神無き国の野蛮―

 ≪商の語義≫
 
 【商】3803 シャウ 〔集韻〕尸羊切 尸尢 shangi¹ 陽

    篆小、文古、文籒


 ①はかる。

  外から内を知る。明かにする。

 〔説文〕商、従外知内也、从冏章聲。

 〔廣雅、釋詁一〕商、度也。〔益、兌〕九四、商兌未寧。

 〔注〕商、商量裁制之謂也。〔釋〕商、量也。

 〔漢書、趙充國傳〕虜必商軍進退稍引去。〔注〕師古曰、商、計度也。


 ②數へだか。

 〔菅子、海王〕禺筴之商、日二百萬。〔注〕商、計也。


 ③きざみ。

  水時計の刻。〔集韻〕商、曰、刻也。

 〔正字通〕商、及漏箭所刻之處。

 〔儀禮、士昏禮第二、疏〕鄭云日入三商者、商、謂商量是漏刻之名。

 
 ④あきなふ。あきなひ。あきうど。

  店を定めないで、行く行くあきなふ者。

  一説に、定まった店に居てあきなふ者。

  今は兩者に通じ用ひる。

  賣(10-36808)に通ず。〔説文通訓定聲〕商、叚借爲賣。

 〔易、復〕商旅不行。〔釋文〕資貨而行曰商。

 〔周禮、天官、大宰〕六曰、商賈阜通貨賄。〔注〕行曰商、處曰賈。

 〔白虎通、商賈〕商之爲言、章也、章其遠近、計其有無、通四方之物。

 〔張衡、西京賦〕商賈百族。〔注〕綜曰、坐者爲商。行者爲賈。


 ⑤あきらか。

 〔漢書、律歴志〕商之爲言、章也、物成就、可章度也。


 ⑥五音の一つ。

  強く淸くさえて聞こえる音。

  四時では秋、五行では金、方位では西に属する。

 〔玉篇〕商、五音金音也。〔呂覧、孟秋〕其音商。

 〔注〕商、金也、位在四方。〔素問、陰陽應象大論〕在音爲商。

 〔注〕商、謂金聲、輕而勁也。〔白虎通、禮樂〕商者、張也。陰氣開帳。

 〔風俗通、聲音〕謹按、劉歆鐘律書、商者、章也、物成熟可章度也、

  五行爲金、五常爲義、五事爲言、凡歸爲臣。


 ⑦秋風。清風。

 〔楚辭、東方朔、七諫、沈江〕商風肅而害生兮。〔注〕商風、西風。

 〔潘岳、悼亡詩〕淸商應秋至。〔注〕善曰、秋風爲商。


 ⑧星の名。
 
  東方の星。心宿。辰星。大火星。〔左氏、昭、元〕辰爲商星。

 〔疏〕襄九年傳云、閼伯居商丘祀大火相土因之、故商主大火、辰即大火星也。


 ⑨つね。

 〔廣雅、釋詁一〕商、常也。


 ⑩くだる。

 〔廣韻〕商、隆也。


 ⑪「言+商」 (10-35867)に通ず。

 〔荀子、儒效〕「言+商」徳而定次。〔注〕「言+商」、興商同。


 ⑫除法を用ひて得る結果。

  商除(176')を見よ。


 〔算法統宗、少廣章、開平方法認歌〕商一歩、積一歩、商一百歩、積一百歩。
 

 ⑬諡。

 〔逸周書、諡法解〕昭、功寧民曰商。

 
 ⑭古は(2-4640)、(2-4314)、(2-4536)、(2-4413)、

    (2-4568)、(10-36808)、(2-4118)に作る・

  上記は漢字変換できず省略。

  
 〔集韻〕商、(2-4640)・(2-4314)・(2-4536)

     ・(2-4413)・(2-4568)。

 〔字彙補〕(10-36808)、古文商字。

 〔康煕字典〕(2-4118)、玉篇、古文商字。〔集韻〕商籒作(2-4640)



 ⑮國名。

  ㋑帝嚳の子、契の封ぜられた國。今の陝西省商縣。

   〔水經、丹水注〕契始封商、殷商之名、起于此矣。

 
  ㋺春秋、宋の一稱。周が商(⑯を見よ)を滅ぼし、

   商の子孫微子を故郷の河南省商丘縣に封じて國を宋と號せしめたが、

   之をも一に商と呼ぶ。

   〔國語、呉語〕爲深溝於商魯之閒。〔注〕商、宋也。


 ⑯朝代の名。

  成湯が夏に代って天下を有し、亳に都して國を商と號した。

  今の河南省商丘縣の西南。

  後、仲丁は囂(又、嗷に作る)、河亶甲は桐に、

  祖乙は耿(又、邗に作る。音同じ)に遷り、黄河・長江兩流域の各省と

  遼寧省の西部とを領有した。

  盤庚がまた遷つて亳に都し、國號を殷と改めたので、

  兼ねて殷商といふ。
  
  武乙はまた朝歌に遷都す。

  湯から紂に至るまで凡そ五度興り、五度衰へ、

  二十八世六百四十四年で周の武王に滅ぼされた。

  (B.C.1154)殷(6-16627)を見よ。


 ⑰姓。

 〔通志、氏族略、以國爲氏〕

  商氏、子姓、商本上雒、今之商州也、云々、

  舜命契爲司徒封爲商、云々、

  子孫以國爲氏、魯有商瞿、仲尼弟子、又秦有衞、本衞公子也、封爲商君、

  子孫亦以商氏爲、商氏有二、成湯之後爲商、衞鞅封爲商君、其後亦爲商。

 「名乗」アキ。ヒサ。

 「解字」會意。

  冏(言の省形)と内との合字。

  内に在るものを外からはかり知る意。

  一説、形聲。

  冏(どもりで言葉が出でなやんで内に在る意)と

  六(章の省形)との合字。

  冏は内に在るものを外からはかり知る意を表はし、
 
  六は音を表はすといふ。

 〔説文通訓定聲〕

  商、従外知内也、从冏章省聲、按、此字疑从言省从内、會意。

  ▽?(金文)會意形聲。

  冏と章省の合字で、章は亦聲。

  冏は高殿、章は辛を含んで、刑罰權を示す。

  司法権を持つ高殿の所在地、殷の都の名。

  殷滅亡後、遺民が行商に従事し、あきなひの意となる。

《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  

 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq)
 Tell Arpachiyah (Iraq)    
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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