2014年9月26日金曜日

日光泉太郎と東山道(3)

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 『My ブログ』
 《考古学&古代史の諸問題》 
 《参考:年表・資料》
 古代史獺祭

 ≪日光泉太郎と東山道≫

 出典:歴史研究家「小嶋 秋彦」

 インドの神話によるとはという六つ星からなる乳母に

 乳をもらって生長したといわれます。

 よって「太郎」名は「星、恒星」の語義であるも tara に由来します。

 因みに、前記の「泉太郎」は東筑摩郡内にだけの呼称です。

 推測するところ、東山道を北上して来た多氏のインド系勢力は

 善知鳥峠を越えて、この地に入り、

 先ず片丘の山付の見晴らしの良い所に本拠を置き、

 次第に支配勢域を延ばして、

 松本市の筑摩・縣周辺に本拠を移し、

 後に東信へ進出して行ったとの履歴を

 「泉太郎」伝承は語っているのでしょう。

 再度申し上げますが、「アガタ」は「泉、源」なのです。

 松本市筑摩の南隣に「神田」地区があります。

 これは「ガンダ」 ganda[犀牛]の音写です。

 Gandaka「犀」で、太郎の母「犀龍」犀川の原語であります。

 太郎が母である犀龍に乗って

 犀川を岩山を割(裂)いて通し至った辺りが「長野」ですが、

 nagaは「龍」なので「ナガ野」とは

 「龍の里」ということになりましょうか。

 泉小太郎は東信へ入って「小泉小太郎」となります。

 「小泉」はそこの郡名「小県」と同義であります。

 その小県郡の中心に位置する上田市名は

 本来「アガタ」であったはずです。

 同市上田地区と坂城町との境界には太郎山があり、

 上田地区側に太郎神社、

 また、同地の真田町との境界にも東太郎山があり、

 太郎伝説の要となっています。

 真田町名の「サナタ」は santkumara[常に若き者(常なる童)]から

 取られた呼称で、

 常盤、常田、常入とその概念は今も定着しています。

 泉小太郎[kumara]の伝承は東山道をさらに東漸していきます。

 群馬県利根郡水上町の利根川の水源[泉、源池]である

 武尊山、武尊川、武尊神社名は「ホタカ」と呼称され、

 これは potakaで「小児、子」の音写で kumara の異称となります。

 利根川を「坂東太郎」という理由はここにあります。

 武尊神社は水上町、沼田市、利根村などに

 25社は現在考察されています。

 因みに安曇野の穂高神社、穂高岳の「ホタカ」も

 語源は同様 potaka ではありますが、

 その所以は「海童」と表記される綿津見神の「童」に係わるもので、

 kumara伝承とは別の信仰伝承に依っています。

 Kumaraの伝承、信仰は栃木県日光市・宇都宮市など

 同県西部(河内郡、都賀郡)にも定着しています。

 日光は「二荒」が元の称語です。

 『延喜式』「神名帳」下野国河内郡に載る二荒山神社名がその興りです。

 そこには「フタラ」の訓が付されています。

 同語は putara の音写で漢語訳には「真名子」とあり、

 実際男体山の北方に大真名子山、小真名子山の山名があり、

 それらの西方に太郎山もあります。

 二荒山神社は、日光市山内に本宮、中禅寺湖畔に中宮司、

 男体山頂に奥宮が祀られています。

 これらの様相からすると男体山自体が

 二荒山にして太郎山とすることができます。

 男体山の山麓、本宮の西に位置する久次良[くじら]町名は

 kumara である karttikeya を養った昴宿である

 六乳母の与えた「乳」ksiraの音写です。

 宇都宮の「ウツ」には

 utsa[泉、泉源]、uda[水]、udu[星、星宿]、udhan[乳房、胸]と、

 その語源は考えられますが、この地域に最も多い神社名が

 「星宮」で、

 karttikeyaを考慮すれば

 「星、星宿」のuduを原語とするのが妥当でしょう。

 栃木市平柳にある星宮神社の祭神は

 磐裂命・根裂命で、同双神の神社名、

 磐裂根裂神社も鹿沼市7社、日光市5社、今市市2社、

 上都賀郡1社、下都賀郡10社、塩谷郡1社とあります。

 「山を割く男」 naga-randhra-kara の語義そのものの神社名です。

《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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