2014年1月31日金曜日

「あらはばき」と神社(5)


 「古代史ブログ講座」開講にあたって
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 《考古学&古代史の諸問題》 
 《参考:年表・資料》 

 諏訪大社
 諏訪大社

 諏訪大社
 諏訪大社
 Wikipedia:氷川神社
 Yahooh検索『武蔵一宮:氷川神社』
 武蔵一宮:氷川神社・境内案内

 出典:記紀解体・133~144頁:近江雅和著
   :アラハバキ神と古代史の原像

 【東京都】

 ◎江戸城に荒脛巾祠堂があり、大田道観が城神として信仰、

  のち大元明神に改称している。

 ◎五日市町養沢(旧、多磨郡上養沢村)の門客人明神社は『新編武蔵風土記稿』に

  アラハバキと片仮名で訓(よ)みをつけている。

  現在社殿の東に「文政十一年」銘の灯篭一基があって、

  「門客人大明神」と刻まれている。

 ◎秋川市二宮(旧、多磨郡二ノ宮村)の二宮神社末社は、荒脛社である。

  (『西多磨郡誌』所載)

  毎年九月九日にはショウガ祭がある。(後に述べるようにショウガは本草の鉄)

 ◎奥多摩町氷川(旧、多磨郡氷川村)の奥氷川神社は

  背後の愛宕山の頂上に祀られた阿羅波婆岐社だった。

  現在は愛宕山山頂に白髭社とともに祀られている。

  また、すぐ隣の長畑にある白髭大神の合殿は金山大神で、

  製鉄に関わることを物語る。

  (『皇国地誌・西多磨郡村誌』所載、我孫子市の柴田弘武氏のご教示による)

  社伝では、武蔵国造が氷川神社を祀ったのはこの社が初めてだとあり、

  出雲系のトミ氏の流れを汲む武蔵国造一族の武蔵進出の目的が

  産鉄にあったことは疑いない。

  大宮の氷川神社、三ヶ島の中氷川神社、

  それにこの奥氷川神社は三つセットになって意味がある。

 ◎福生市熊川(旧、多磨郡熊川村)の熊川神社(旧、礼拝(ぬか)大明神)の

  末社は荒脛社である。(同社禰宜・野口裕教氏のご教示による)

  祭神は宇賀神で、近くには「ぬか塚」、

  松原長者伝説(長者伝説も製鉄伝承の一つである)がある。

  宇賀神、「ぬか」は製鉄に係わりがある。

 ◎多摩市一の宮(旧、多磨郡)の小野神社には随身像二体がある。

  随身はアラハバキ神の門客人化したものである。

 ◎湯島天神の前に大元堂がある。

 ◎葛飾区四ツ木の白髭神社はかって客人大権現と称し、

  境内社の大鳥神社には大小十数基の石碑に「客人大権現」と刻まれている。

  (我孫子市・柴田弘武氏のご教示による)

 【山梨県】

 ◎上都留郡下和井村の百歳山春日神社には地蔵尊の立像アラハバキ二体がある。

  (福士幸次郎著『原日本考』に『甲斐国志巻七二』所載とある)

 【静岡県】

 ◎伊豆の三島大社はかつてアラハバキ社だった。

  (『増訂豆州志稿』所載)

  『吾妻鏡』には末社の一つとして荒脛社をあげている。

 【愛知県】

 ◎宝飯郡一宮町の式内社・砥鹿神社(とがじんじゃ)は

  かつて4キロほど北にある本宮山(刀鹿の峰)の頂上にあった。

  現在奥宮として残っており、その摂社が荒羽々気神社がある。

  菅江真澄氏のいう「郷里のアラハバキ社」のこと

 【新潟県】

 ◎越後の一宮である弥彦神社の記録には、神社の一角に「アラハバキ門」がある。

  (仙台市・吉原賢二氏のご教示による)

  弥彦の神様は山中で足をすべらせて、

  ウドで目を突いて片目になったという伝説がある。

 【京都府】

 ◎丹後の籠神社の祭神が大元尊神であることは本書で明らかにした。

 【広島県】

 ◎安芸の宮島で知られる厳島神社の地主神は、

  土地では「おおもとさま」と呼んでいる。

 【鳥取県】

 ◎東伯郡東伯町保に大元(おおもと)神社(八幡さま)がある。

  (『神社名鑑』所載)

 【島根県】

 ◎出雲大社の境内末社に門神社二社があり、

  出雲大社資料館の彰古館には寛政8年(1668)作成の

  古社図が展示してあり、門客人社と記載されている。

 ◎八束郡千酌の爾佐神社の境外社・荒神社は、

  通称「おきゃくさん」とか「まろとさん」と言われ、

  かっては「アラハバキさん」と呼ばれていた。

 ◎大田市大森町(旧、邇摩郡大森町字佐摩)の城上神社境内社が

  大元(おおもと)神社である。(『神社名鑑』所載)

 ◎大田市祖式町(旧、邑智郡祖式村祖式)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (『神社名鑑』所載)

 ◎那珂郡弥栄村木郡賀(旧、杵束村木都賀)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (『神社名鑑』所載)

 ◎那珂郡金城町下来原(旧、雲城村下来原)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (『神社名鑑』所載)

 ◎那珂郡金城町今福(旧、美又村下今福)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (『神社名鑑』所載)

 ◎那珂郡旭町今市(旧、今市村今市)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (同書所載)

 ◎那珂郡旭町木田(旧、木田村浜松山)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (同書所載)

 ◎邑智郡大和村都賀本郷(旧、都賀村都賀本郷)の八幡宮境内社が

  大元神社である。(同書所載)

 ◎邑智郡大和村宮内(旧、布施村都宮内)の田立建埋根命神社には

  大元神社が合祀されている。(同書所載)

 ◎邑智郡瑞穂町下亀谷(旧、田所村下亀谷)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (同書所載)

 ◎邑智郡桜江町川越(旧、川越村渡)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (同書所載)

 ◎益田市津田(旧、美濃郡安田村津田)の八幡宮境内社が大元神社である。

  (同書所載)

 ◎益田市馬谷(旧、美濃郡真砂村馬谷)の厳島神社合殿に大元神社がある。

  (同書所載)

 ◎益田市隅村(旧、美濃郡高城村隅村)の八幡宮合殿に大元神社がある。

  (同書所載)

 【岡山県】

 ◎新見市石蟹に大本神社がある。(同書所載)

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