2013年11月20日水曜日

シバの大神と諏訪の大神・ミシャグチ神


 『武蔵一宮:氷川神社』

 Wikipedia:氷川神社

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 武蔵一宮:氷川神社・境内案内

 出典:加治木義博:邪馬臺国の言葉133頁

 ジワ教というのは紀元前7世紀頃のものとされる「ベ-ダを聖典」として、

 シバ神を崇拝する宗教で、バラモン(ヒンドウ)教の一派である。

 土地によってシバ、シワ、ジワといった方言化がある。

 その実体は印度の各地にあるこの派の寺院を訪ねると一目瞭然である。

 神を祭るのであるから寺院というのは誤まりで、慣習上そう書いたのだが、

 実はこの神には本来寺院も神殿もなく、

 巨岩をくりぬいた洞窟に祭られている。

 その大本山ともいうべきハーティヒー島(象島)は

 ボンベイ(ムンバイ)の近くにあり、

 いわゆる象頭山の上に岩窟があって、

 讃岐の琴比羅宮と同じように長い階段を昇らねばならない。

 ここで印象的なのは、その供物である。

 仏教とは正反対に、

 血のしたたる獣類(いまでは山羊)の頭を供えるのである。

 肉を供えるのではなく、神の前で次々に切った生首だけを供えるのである。

 この祭祀型式とそっくりの神事が日本にもある。

 それは長野県の諏訪大社の祭りに見られる。

 藤森栄一氏によればこの「御頭祭」は、

 まず元旦の御占神事によって決った

 御頭郷の奉仕で行なわれ、

 三月最初の酉の日の「御立座神事」というものに結集して行く。

 この日、
 
 馬に乗った神使が氏子の村々を鉄鐸のついた棒をシヤンシヤンと鳴らしながら、

 各村のミシャグチ神を神おろしして前宮に帰ると、

 大祝(おおはふり)が内御玉殿から出て

 高御座につき、

 八十五頭(かしら)の鹿の頭を正位にまた様々の生産品などを

 副位に供えるのである。

 この諏訪大社の本殿は実は建物はなく岩窟であって、

 私たちが神殿と考えるものは拝殿である。

 また祭神は建御名方命とその妃、八坂刀売命であるが、

 この大社では夫妻を別々に祭ってある。

 これもまたシバ神とその妃の祭り方と全く同じなのである。

 こうして類似点を探して行くと、

 シバ神の妃カリー神にまつわる伝説までもが、

 八坂刀売命のものと一致点をもっている。

 カルカッタ(コルカタ)のそれは、

 カリー神の足の指を死体から切りとった際、

 血のしたたった所に町が生れ、指が落ちた所に寺院ができた。

 というのであるが、

 諏訪のそれは八坂刀売命が化粧に使う湯を、

 綿の玉にしみこませて持ち歩いた際、

 その湯のしたたった所に沸き出たのが、

 今の諏訪湖畔の各温泉だ、というのである。

 後者は血なまぐささが消えて日本式に優美に見えるが、

 そのモチーフは全く同じである。

 一方主神の御頭祭の方は、男神のせいでもあろうか、

 かっては鹿だけでなく猪の首も生血のしたたるものを献げたが、

 大正末期頃から余りにも惨酪だという声が出て、

 神前での首切は廃止されたという。

 もうお気づきだと思うが、

 この類似は単に神事や伝説その他だけではない。

 最も重要なものはその神名の一致である。

 シワとスワは僅かな方言差にすぎない。

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