2013年10月10日木曜日

日本書紀:巻第一・神代上(かみのよのかみのまき)


 『伊勢神宮』
 遷宮
 『Google画像検索:伊勢神宮』
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 出典:歴史学講座『創世』うらわ塾
   :歴史研究家「小嶋 秋彦」
    講演資料25頁:2010/12/23

 出典:岩倉紙芝居館 古典館 日本書紀 1-1 上田 啓之
    http://www.kyoto.zaq.ne.jp/dkanp700/koten/shoki1.htm

 1-1 天地のはじめ 

 「日本書紀:巻第一・神代上(かみのよのかみのまき)」第一段

 古(いにしへ)天地(あめつち)未剖(わか) 陰陽(めを)不分 渾沌(まろか)

 如鷄子(とりのこ) 溟涬(ほのか)而含(ふふむ)牙(きざし) 

 及其清(すみ)陽(あきらか)者 薄靡(たなび)而爲天(あめ) 重(おもく)濁(にご)者 

 淹滞(つつ)而爲地 精(くはしく)妙(たへ)之合(あふ)摶(むらがる)易(やすし) 

 重濁之凝(こる)竭(かたまる)難(かたし) 故(かれ)天先成而地後定 

 淮南子

 (前漢武帝の頃、淮南王劉安<高祖の孫>が食客として抱えていた大勢の学者に命じて編纂させたもの、

  武帝元狩元年、西紀前122年謀反発覚して自殺)天文訓に曰、天墜未だ形せず、

  馮馮翼翼(ひょうひょうと漂い)、洞洞水屬水屬(どうどうと集まる)たり。

  故に太始と曰う。太始虚雨郭(からっぽのひろがり)を生じ、虚雨郭宇宙(空間と時間)を生じ、

  宇宙氣を生ず。氣に涯垠(区別)有り。

  清陽なるは薄靡して天と為り、重濁なるは凝滞して地と為る。

  清妙の合專(合わせてひとつになる)は易く、重濁の凝竭(かたまりつくす)は難し。

  故に天先ず成り、地後に定まる。

  俶眞訓に曰、未だ始めより、夫の未だ始めより無有る有らざること有らざる者有りとは、

  天地未だ剖れず、陰陽未だ判れず、四時(四季)未だ分れず、萬物未だ生ぜず、汪然平静、

  寂然清澄にして其の形を見る莫し。

  芸文類聚引用三五歴紀に曰、天地混沌如鷄子。

  太平御覧引用三五歴に曰、混沌状如鷄子あるいは溟水宰始牙。鷄子は鶏卵。

  溟は薄暗いこと、涬(けい)は不明であるが、行幸というごとく訪れてくることを想定。

  水宰は水のなかの沈殿物。牙は芽のこと。

  何か液体で色も形もなくやって来るものになんらかの芽(きざし)が始る、

  あるいは、薄暗く沈殿し、うごめくものが含まれというところ。

  天地の地が鳥の飛ぶ空間、魚の生息する海まで含むとすれば、地下の底まで視野に入れる見方もあろう。
 
  中国では、天は傘、地は裏返した皿で、北極星が中心と考える説があった。

  皿の真中は底から6万里離れ、天の北極まで8万里、

  天と地表は8万里の距離を保って四方八方に落ちこんでいるイメージである。

  晋の時代の天文学者は、天は鶏の卵みたいなものであって、地は鶏の卵の黄味みたいなもので、

  ぽつんと天の内部に位置している。天は大きくて、地は小さい。

  天の表側と裏側には水がある。天と地はいずれも気に乗っかって定位し、水に載っかって運行する。

  周天は365度と4分の1度ある。と述べている。

  (晋書天文志:世界の名著)渾天儀で天体観測を行ない暦を編纂する中国の知識がもたらされ、

  天に関して先進的なイメージを抱く人々もあったことであろう。

  自らの伝承を、これらの記述に照らして編纂した。

  古事記の天地初發之時 於高天原成神名 天之御中主神ではあまりに唐突であり、

  それ以前の伝承を盛り込み、また、天地から入らず、古を入れたところに工夫がある。

  混沌ではなく渾沌を選んだ。渾沌は荘子応帝王に中央の帝としてあらわれる。

  渾は水がこんこんと流れるさま、沌は水がぐるぐる回るさま、

  あるいはつんぼでひらけない愚かなさま。荘子ではこの渾沌を気の毒に思い、

  穴をあけて見たり聞いたりできるように感覚を与えると死んだとある。

  このイメージと卵の未分化な状態とに伝承を託したのであろう。

  溟涬始牙でなく溟涬而含牙、芽を含むという表現を選んだ。

  そこからものが生まれる状態を描いている。天地がうまれ、神がうまれる順序をととのえた。

  以下略……


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